Bug Muffを生んだ名門エフェクターメーカーElectro-Harmonixが世に問うトランスペアレント系オーバードライブ、Electro-Harmonix Crayonを紹介します。
100時間以上の使用実績に基づき、いい点も悪い点も紹介します。
もちろん皆が気になるレイテンシーについても報告します。
この記事はこんな人におすすめ!
- Crayonの特徴について知りたい
- Crayonがクリーンブースターとして使えるかどうか知りたい
- Crayonの使用上の注意点について知りたい
- Crayonのレイテンシーが心配
商品概要
- メーカー:Electro-Harmonix
- 商品名:Crayon
- マニュアル:英語マニュアル
- 機能概要:ペダルエフェクター オーバードライブ・ブースター
- レイテンシー(ダイレクト接続の音との差):なし
- サイズ(幅x高さx奥行):38mm x 32mm x 98mm
- 重量:130g
- 電源:9V電池またはACアダプターにより供給(9V/センターマイナス)
- バッテリー寿命:約87時間20分(実測値)
- 実勢販売価格:10,000円弱(2022年4月)
- 購入時期:2021年6月
良い点
1. ジャリッとした感じがたまらないトランスペアレント系の歪み
基本的には中音域だけを強調するようなことのないワイドレンジサウンドで、ピッキングニュアンスやギターのボリュームつまみに素直に反応するトランスペアレント系の歪みですが、Jan Rayなどと違い、ジャリッとしたクランチがたまらなく魅力的なペダルです。
GAINを最大にすると、かなりの歪みを出せます。
Jan Rayが大人の音すぎて、もっとちょいワル(死語)な感じで歪ませたい方にオススメします。
2. 十分なヘッドルーム
GAINつまみを最小にしてバイパス音と同じ音量になるようにVOLつまみを調整した状態が以下の写真です。
ここからVOLを最大にすると、歪みを最小の状態にしたままで約14dBの音量をブーストすることができます。
クリーンブースターとしても使用出来る、大変利用範囲の広いペダルです。
3. 低価格
このクオリティーで10,000円以下というのは大変お得です。
Electro-Harmonixは由緒あるメーカーにもかかわらずこのような貧乏ミュージシャンに優しい価格設定をしてくれるので大好きです。
4. ゼロ・レイテンシー
エフェクター内を経由しない音と比べたレイテンシーの測定結果は以下の通りです。
アナログ機器ですので、もちろんゼロ・レイテンシーです。
アナログ機材って本当に素晴らしいですね。
悪い点
1. 電池交換は面倒くさい
Electro-Harmonixのペダルはどれも同じですが、電池を交換するためには底面の4つのビスをドライバーで外して裏板を外す必要があります。
Jan Rayに比べて電池寿命は半分くらいなので、電池の交換頻度はJan Rayの約2倍になります。
ちなみに、付属の電池のデザインが可愛いです。
まとめ
トランスペアレント系オーバードライブペダルは色々ありますが、どれも価格がお高いのが難点で、この価格でこのクオリティーを出すCrayonのコストパフォーマンスは突出しています。
Jan RayやTimmyとも音色や使い方がカブっていないので、皆さんに自信をもってオススメできるペダルです。
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