JHSが放つ、究極のTube ScreamerクローンのJHS Bonsaiを紹介します。
この記事はこんな人におすすめ!
1. JHS Bonsaiの特徴について知りたい
2. JHS Bonsaiがクリーンブースターとして使えるかどうか知りたい
3. JHS Bonsaiのレイテンシーが心配
商品概要
良い点
1. 9種類のTube Screamerサウンド
「Bonsai」というネーミングに日本のIbanezやBOSSの音楽業界における貢献へのオマージュを感じます。
これ1台で、9種類のTube Screamerサウンドを出すことができます。搭載されている音色は以下の通りです。
- OD1: 1977年にリリースされた BOSS OD-1 をベースにしたサウンド。この音色を選んだ時は、TONEノブは機能しません。
- 808: 1979年にリリースされた TS-808 をベースにしたサウンド。これぞオリジナル。
- TS9: 1982年にリリースされた TS-9 をベースにしたサウンド。
- MSL: TS系回路をベースとし、よりメタル的なサウンドにしたモード。一番ファットな音で良い歪みが得られる。
- TS10: 80年代後半にリリースされた TS-10 をベースにしたサウンド。
- XR: Exar(エクサー) OD-1 をベースにしたサウンド。OD1に比べて中音域が出ている。TONEノブは機能します。
- TS7: TS-7 の Hotモード時のサウンドをベースにしたサウンド。出力が他に比べてとてもでかい。
- K: Keeley モディファイの Ibanez TS-9 Mod をベースにしたサウンド。DRIVEが半分まではTS9との違いがわからないが、DRIVEを上げると、TS9よりもよく歪む。
- JHS: JHS からリリースしている Ibanez TS-9 Strong Mod モード。他に比べてワイドレンジ。出力がTS7の次にでかい
2. クリーンブースターとしても優秀
各音色をクリーンブースターとして使用した音量差は以下の通りです。DRIVEつまみを左いっぱいにして歪みを最小にした状態でバイパス音とエフェクト音の音量が同じになるようにした状態と、VOLUMEつまみを右いっぱいに回した状態の音量差を比較しました。
- OD1:約 +11db
- 808:約 +12db
- TS9:約 +12db
- MSL:約 +13db
- TS10:約 +12db
- XR:約 +11db
- TS7:約 +18db
- K:約 +11db
- JHS:約 +12db
3. ゼロ・レイテンシー
エフェクター内を経由しない音と比べたレイテンシーの測定結果は以下の通りです。
アナログ機器ですので、もちろんゼロ・レイテンシーです。
アナログ機材って本当に素晴らしいですね。
悪い点
1. 電池の持ちが悪い
JHSのペダルはもともと電池の使用を前提としていませんので、電池を内蔵することが出来ません。
普通は電源アダプターを繋いで使用するのが前提ですが、私はACからのノイズの流入を避けるため、通常電池スナップを使用しています。
このペダルは恐ろしく電池の持ちが悪く、たったの12時間しか持ちませんでした。
まとめ
値段はちょっと高いですが、9台分と考えればお買い得ではないでしょうか。
9台分の場所を取らないというのも、狭い部屋に住んでいる我々には最適です。
ブースターやオーバードライブにTS系ペダルを愛用しているプレイヤーには、間違いなくお薦めします。
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