【使用レビュー】Ibanez TubeScreamer TS808

超定番のオーバードライブ・ブースター、Ibanez TubeScreamer TS808を紹介します。

この機種を導入しようかどうしようか迷っている方に参考になれば幸いです。

商品概要

良い点

1.粘りつくような歪み

どんなジャンルにもあうオーバードライブサウンドです。

ピッキングニュアンスやボリュームつまみに敏感に反応し、ちょっとファットなクリーンサウンドから先端だけジャリっとしたような軽いクランチ、さらに粘りつくようなオーバードライブまで、幅広い歪みの音が手元の操作で自在に表現できます。

ドライブつまみを０にしてボリュームだけをあげてブースターとして使用しても、アンプの歪に独特なカラーが付加されます。

この機種が超定番になったのも納得です。

しかも、この機種はほとんどのマルチエフェクターにシミュレートしたプログラムが搭載されているのですが、実機はシミュレーターをはるかに圧倒する表現力であることに驚きました。

この機種は必ず実機でないとその良さがわからないと思います。

2. 余裕のヘッドルーム

TS808はクリーンブースターとしても実力を発揮します。

もっとも、多少コンプがかかった感じがあるので、完全にクリーンというわけではありません。

TS808独特の色がついたブースターという感じになります。

OVERDRIVEを左いっぱいにして歪みを最小にした状態で、バイパス音とエフェクト音の音量が同じになるようにした状態と、LEVELつまみを右いっぱいに回した状態の音量差は以下の通りです。

歪みを最小の状態にしたまま、約13dbの音量をブーストすることができます。

まさに、その名の通り、Tubeアンプをscreamさせることができる余裕のヘッドルームです。

3. 電池が長持ち

このブログの使用レビューでは、最低でも100時間、演奏した後に書くことを自分に課しております。

出来れば9V電池を使い切って電池寿命の実測も完了した上で執筆をしようとしています。

ところが、TS808を2021年7月に購入してから毎日毎日使っていたのですが、いつまでたっても電池がなくならないので、もしかしたらこのペダルのレビューを書くことはできないのではないかと恐れるほど電池が長持ちしました。

最終的には141時間使ったところで電池が切れました。動かなくなった時の電池の電圧は約6Vでした。

恐るべしです。

4. ゼロ・レイテンシー

エフェクター内を経由しない音と比べたレイテンシーの測定結果は以下の通りです。

アナログ機器ですので、もちろんゼロ・レイテンシーです。

アナログ機材って本当に素晴らしいですね。

悪い点

1. LEDが暗め

最近の機種はLEDが光り輝くばかりに明るい（明るすぎる）ものが多いのですが、当機種はどよんと光った状態です。

電池がなくなっているのかとも思われますが、新品の電池を入れた直後からこのような状態です。

真上から見れば光っていることがわかりますが、斜めから見たらOnなのかOffなのかわかりません。これはなんとか改善してほしい点です。

2. ACアダプタープラグが独特

ACアダプターのプラグは５Φミニプラグで、通常のACアダプターは接続できません。

しかし、以下の写真のような変換プラグが付属しています。

しかしながら、実はこれが優れもので、ProCo RAT2にもそのまま使えることを発見しました。

RAT2のACアダプター変換プラグをお探しの方は、500円出して買わなくてもTubeScreamerを買えば変換プラグが付いてきます！

まとめ

定番エフェクターには定番となる理由があることがわかります。ぜひ機会があれば実機を試してみてください。

Ibanez TS808 Tube Screamer

posted with カエレバ

楽天市場

Yahooショッピング

イケベ楽器

イシバシ楽器

サウンドハウス