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【初心者必見!使い方解説】BOSS RC-5 Loop Station のすぐに役立つプリセットを設定する

2021年12月21日

この記事はこんな人におすすめ!

  1. RC-5を買ったけど、どこから手をつけていいのかわからない
  2. RC-5ですぐに使えるプリセットの設定の仕方を教えてほしい
  3. RC-5の設定方法を画面付きでステップ・バイ・ステップで教えてほしい

BOSS RC-5 Loop Station はすばらしい機材ですが、買った直後にはすべてのプリセットがブランクで何も設定されていないので、慣れるまで大変苦労します。

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幸い私は暇でしたので、長時間をかけていろいろな設定を研究することができましたが、せっかちな人は放り出してしまうのではないかと心配します。

通常、操作の複雑なマルチ・エフェクターにはファクトリープリセットが設定されていて、買った後すぐに音を楽しめるようになっているのですが、RC-5にはそのような配慮はされていません。

メーカー様にはぜひご検討いただきたいところです。

私がおすすめする最初のプリセットは以下3種類です。

1. 練習用メトロノーム・プリセット BPM=100

2. パフォーマンス用プリセット。リズムなしだが最初のループ録音時にはガイド用のメトロノームが鳴るように設定する。

3. パフォーマンス用プリセット。リズムあり。

この3つをステップ・バイ・ステップで操作していけば、RC-5の操作の初歩は間違いなく習得できると思います。

1. 練習用メトロノーム・プリセット

1-1. BPM=100の設定

(1)「TEMPO」ボタンを押す。

(2)「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを右か左に回して液晶画面下段に「100.0」を表示させる。

(3) 何もせずに3秒くらいすると元の画面に戻る。

1-2. メトロノーム・リズムの設定

(1) 「ON/OFF」ボタンを長く押す。

(2) 液晶画面上段に「LEVEL」が表示される。「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを回して、液晶画面上段に「PATTERN」を表示させる。

(3) 「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを押す。液晶画面左端の三角形が上段から下段に動く。

(4) 「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを回して、液晶画面下段に「Metronome1」または「Metronome2」を表示させる。「Metronome1」と「Metronome2」の違いは、1泊目にチャイムが入っているかいないかの違いです。私はチャイムが入っていない「Metronome2」が好きです。

(5) 「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを押す。液晶画面左端の三角形が下段から上段に動く。

(6) 「MEMORY」ボタンを押す。

(7) 「MEMORY」ボタンを押す。これで元の画面に戻る。

1-3. 最初の録音の時のプリカウントの設定

(1) 「ON/OFF」ボタンを長く押す。

(2) 液晶画面上段に「LEVEL」が表示される。「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを回して、液晶画面上段に「REC COUNT」を表示させる。

(3) 「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを押す。液晶画面左端の三角形が上段から下段に動く。

(4) 「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを回して、液晶画面下段に「1 MEAS」を表示させる。

(5) 「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを押す。液晶画面左端の三角形が下段から上段に動く。

(6) 「MEMORY」ボタンを押す。

(7) 「MEMORY」ボタンを押す。これで元の画面に戻る。

1-4. プリセット名を設定する

(1) 「MEMORY」ボタンを押す。

(2)  液晶晶画面上段に「MEMORY」、液晶画面下段に「LOOP」が表示される。「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを回して、液晶画面下段に「NAME」を表示させて、「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを押す。

(3)  液晶画面下段に「Memory01」が表示される。 「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを回すと、文字の下の下線が左右に動く。これがカーソルの位置。「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを押すと、カーソル位置の文字が反転する。この状態で「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを回すと、文字が変更される。 「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを押すと、反転文字が下線付きの文字に変わる。

(4) これを繰り返して、プリセット名を決定する。(例えば、「Metro 100」)

(5) 「MEMORY」ボタンを押す。

(6) 「MEMORY」ボタンを押す。これで元の画面に戻る。元の画面でプリセット名が変更されている。

1-5. 設定を保存する

(1) 「SETUP」ボタンと「MEMORY」ボタンを両方押す。

(2) 液晶画面上段に「UTILITY」、液晶画面下段に「WRITE」が表示される。「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを押す。

(3) 液晶画面上段に「WRITE:01」、液晶画面下段に「Memory01」(=1-4で設定する前のプリセット名)が表示される。「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを押す。

(4) 液晶画面上段に「EXECUTING…」が表示され、数秒したら最初の画面に戻る。

 

2. パフォーマンス用プリセット。リズムなしだが最初の録音にはガイド用のメトロノームが鳴るように設定する。

2-1. 1のプリセットをコピーする。

(1) 「SETUP」ボタンと「MEMORY」ボタンを両方押す。

(2) 液晶画面上段に「UTILITY」、液晶画面下段に「WRITE」が表示される。「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを押す。

(3) 液晶画面上段に「WRITE:01」、液晶画面下段に「Metro 100」(=1-4で設定して1-5で保存したプリセット名)が表示される。「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを回して、液晶画面上段に「WRITE:02」を表示させる。「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを押す。

(4) 液晶画面上段に「EXECUTING…」が表示され、数秒したら最初の画面に戻る。

2-2. ガイドのメトロノーム音を最初のループ録音が終了した後は鳴らないようにする。

(1) 「ON/OFF」ボタンを長く押す。

(2) 液晶画面上段に「LEVEL」が表示される。「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを回して、液晶画面上段に「STOP」を表示させて、 「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを押す。

(3) 「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを回して、液晶画面下段に「REC END」を表示させて、 「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを押す。

(4) 「MEMORY」ボタンを押す。

(5) 「MEMORY」ボタンを押す。これで元の画面に戻る。

2-3. プリセット名を設定する

(1) 「MEMORY」ボタンを押す。

(2)  液晶晶画面上段に「MEMORY」、液晶画面下段に「LOOP」が表示される。「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを回して、液晶画面下段に「NAME」を表示させる。

(3) 「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを押すと、 液晶画面下段に「Metro 100」(=1-4で設定して1-5で保存したプリセット名が表示される。「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを回すと、文字の下の下線が左右に動く。これがカーソルの位置。 「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを押すと、カーソルの位置の文字が反転する。この状態で「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを回すと、文字が変更される。「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを押すと、反転の文字が下線付きの文字に変わる。

(4) これを繰り返して、プリセット名を決定する。(例えば、「Pefrm 100」)

(5) 「MEMORY」ボタンを押す。

(6) 「MEMORY」ボタンを押す。これで元の画面に戻る。

2-4. 設定を保存する

(1) 「SETUP」ボタンと「MEMORY」ボタンを両方押す。

(2) 液晶画面上段に「UTILITY」、液晶画面下段に「WRITE」が表示される。「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを押す。

(3) 液晶画面上段に「WRITE:02」、液晶画面下段に「Metro 100」が表示される。「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを押すと、液晶画面上段に「EXECUTING…」が表示され、数秒したら最初の画面に戻る。

 

3. パフォーマンス用プリセット。リズムあり。

3-1. 1のプリセットをコピーする。

(1) 「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを回して、液晶画面左側に「01」、右上段に「Metro」、右下段に「100」を表示させる。

(2) 「SETUP」ボタンと「MEMORY」ボタンを両方押す。

(3) 液晶画面上段に「UTILITY」、液晶画面下段に「WRITE」が表示される。MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを押す。

(4) 液晶画面上段に「WRITE:01」、液晶画面下段に「Metro 100」が表示される。「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを回して、液晶画面上段に「WRITE:03」を表示させる。

(5)「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを押すと、 液晶画面上段に「EXECUTING…」が表示され、数秒したら最初の画面に戻る。

3-2. リズムを変更する。ここでは例としてRock1にしますが、お好みのリズムを選んでください。

(1) 「ON/OFF」ボタンを長く押す。

(2) 液晶画面上段に「LEVEL」が表示される。「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを回して、液晶画面上段に「PATTERN」を表示させる。

(3) 「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを押すと、液晶画面左端の三角形が上段から下段に動く。

(4) 「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを回して、液晶画面下段に「Rock1」を表示させ、「MEMORY/LOOP LEVEL」つまみを押す。

(5) 「MEMORY」ボタンを押す。

(6) 「MEMORY」ボタンを押す。これで元の画面に戻る。

3-3. プリセット名を設定する

1-4、2-3と同様です。

3-4. 設定を保存する

1-5、2-4と同様です。

まとめ

どうですか?ここまでやればRC-5の挙動がかなり理解できたのではないかと思います。

操作に慣れてきたら、リファレンスマニュアルを参照して、更に新たな機能に挑戦してみてください。

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