【使用レビュー】Aroma Music Tom’sline engineering ABT-3 Black Teeth

格安RATクローン、Aroma MusicのTom’sline engineering ABT-3 Black Teethを紹介します。

商品概要

良い点

1. 究極の電池の持ち

このブログを始めてから9Vアルカリ電池のバッテリー寿命を計測してきましたが、とうとう最長不倒の237時間を叩き出すペダルが登場しました。

電池が持つのは良いのですが、ブログの更新ができないのは困りものです。

2. バラエティある音色

出音はRATのクローンとして問題ない音色です。

中央上部のトグルスイッチを上に倒すとSolo、真ん中にするとTurbo、下にするとNormalとそれぞれに違ったキャラクターの音を出すことができます。

１個でいろいろと便利につかえるペダルです。

3. 素晴らしい操作性

このペダルに限らず、Tom’sline enginerringシリーズのペダルはデザインが秀逸で、操作性がすばらしいです。

中央にある金属製のバーは、フットスイッチを足で押した時にGAINつまみが動くことを防いでくれます。このバーはしっかり本体に取り付けられていて、ぐらぐらするようなことがありません。

本体裏面はラバー仕様になっていて、床に置いていて滑るのを防いでくれます。

全体的によく練られたデザインで感服します。

4. ゼロ・レイテンシー

エフェクター内を経由しない音と比べたレイテンシーの測定結果は以下の通りです。

アナログ機器ですので、もちろんゼロ・レイテンシーです。

アナログ機材って本当に素晴らしいですね。

悪い点

1. クリーンブースターとしては使えない

GAINを左いっぱいにして歪みを最小にした状態で、バイパス音とエフェクト音の音量が同じになるようにしようとすると、VOLUMEつまみを右いっぱいにしなければいけなくて、クリーンのまま音量を上げることはできません。

これはトグルスイッチをどの位置にしても同じです。

以下の写真はバイパス音の音量を30dbに合わせた後、それぞれのトグルスイッチの位置で、エフェクト音が同じ音量になるようにVOLUMEペダルを上げていった結果ですが、GAINを最小の状態にしたままではVOLUMEをMAXにしても30dbに届きません。

クリーンブースターとして使うことは難しいようです。

2. VOLUMEつまみとTONEつまみが小さくて設定が見づらい

これはAromaの他の機種も同様なのですが、VOLUMEつまみとTONEつまみが小さい上のつまみの上の指し位置がマット（つや消し）になっているだけなので、暗いところではよく見えません。

中央値でのクリックの感触があるため何とか使えているというのが実態です。

まとめ

Tom’sline engineeringのペダルシリーズはデザインが良く、音もそこそこいいので、低予算で音色のバリエーションを増やしたいと考えている方にはオススメです。

今回のレビューで５機種目になります。

最近は在庫切れになっているサイトが多いようで、手に入れるのは大変かもしれません。

私は2022年頃に買い込みましたが、まだレビューを書いていない機種もあと１台（ATP-3 Tube Pusher）だけとなってしまいました。

このペダルも消費電力が少なそうで、電池１個使い切るのにどれだけギターを弾き続けないといけないか全く予想がつきませんが、十分に弾き込んだのちにレビューを書きたいと思っています。

 

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