Bug Muffを生んだ名門エフェクターメーカーElectro-Harmonixが世に問うKlon Centaur(ケンタウロス)クローン機、Electro-Harmonix Soul Foodを紹介します。
この記事はこんな人におすすめ!
- Soul Foodの特徴について知りたい
- Soul Foodがクリーンブースターとして使えるかどうか知りたい
- Soul Foodって、専用のACアダプターを使わないと壊れるって聞いたけど、本当か知りたい
- Soul Foodのレイテンシーが心配
この機種を導入しようかどうしようか迷っている方に参考になれば幸いです。
商品概要
- メーカー:Electro-Harmonix
- 商品名:Soul Food
- マニュアル:メーカー英語マニュアル
- 機能概要:オーバードライブ・ブースター
- レイテンシー(ダイレクト接続の音との差):なし
- サイズ(幅x高さx奥行):72mm x 50mm x 110mm
- 重量:0.5kg
- 電源:9V電池またはACアダプター(9V/センターマイナス)
- バッテリー寿命:約32時間(実測値)
- 実勢販売価格:10,000円弱(2021年11月現在)
- 購入時期:2021年6月
良い点
1.幅広い歪み・大きなヘッドルーム
DRIVEつまみで、ほとんどクリーンからかなりの歪みまで表現できます。
ほとんどクリーンにすればクリーンブースターとして使えます。
DRIVEを左いっぱいにして歪みを最小にした状態で、バイパス音とエフェクト音の音量が同じになるようにした状態と、VOLつまみを右いっぱいに回した状態の音量差は以下の通りです。
歪みを最小の状態にしたまま、約12dbの音量をブーストすることができます。
積極的に歪ませればオーバードライブになりますが、音の芯がつぶれないところがケンタウロスクローン的です。
非常に幅広い用途でつかえるエフェクターだと思います。
2. ゼロ・レイテンシー
エフェクター内を経由しない音と比べたレイテンシーの測定結果は以下の通りです。
アナログ機器ですので、もちろんゼロ・レイテンシーです。
アナログ機材って本当に素晴らしいですね。
悪い点
1. 電池寿命が短く、わかりにくい
電池寿命の実測値は32時間で、ほぼ同時期に使っていたTS808と比べると電池寿命は4分の1弱です。
32時間くらい弾いたところで「あれっ、Soul Foodってこんなに音が悪かったっけ?』という感じのへんな音が出始めて、試しに電池を変えてみたら途端に元通りの音に戻りました。
へたった電池の電圧を測ってみると6Vになっていました。
問題は、電池がなくなって音がおかしくなってもLEDライトは煌々と光り輝いていることです。
電池交換のタイミングはLEDではなく耳に頼らなければいけません。
へたった電池をそのまま使っていたら30分くらいで高周波ノイズだけを発するようになりました(ここで異常が完全にわかる)。でもLEDは光ったままでした。
2. ACアダプターは純正じゃないと動かない?
当機種にはACアダプター付属のものと別売のものがありますが、純正のACアダプターでないと動かないとか壊れるとか、一部で恐ろしいことが書かれているようです。
そこでACアダプターの電圧を測ってみました。
純正アダプターの電圧は9.6V近辺(表示通り)でした。
BOSS PSA-100Sの電圧はほぼ9Vでしたが、BOSSのACアダプターでも動きました。
上記1の通り、電池だと電圧は6Vまで落ちても一応動いていたので、理想ではないかもしれないけど、電圧が少し低い分には問題はないのかもしれません。(※あくまで自己責任でお願いします。)
まとめ
定番エフェクターには定番となる理由があることがわかります。
ぜひ機会があれば実機を試してみてください。
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