【使用レビュー】Vox Copperhead Drive

MarshallのJCMシリーズの音が出る、ハイテク真空管nutube搭載のオーバードライブペダル、VoxのCopperhead Driveを紹介します。

Vox Valvenergyシリーズのレビューはこの機種が３機種目になります。

このペダルを導入しようかどうしようか迷っている方に参考になれば幸いです。

商品概要

良い点

1. 本物の真空管を使ったビビッドなオーバードライブ

nutubeというハイテク真空管を使っています。

nutubeはKORGとノリタケ電子によって共同開発された新部品で、従来の真空管と全く同様にアノード、グリッド、フィラメントで構成されている完全な三極管で、消費電源の少ない真空管と言っても過言がない、最新のコンポーネンツです。

Vox社はnutubeを搭載したペダルエフェクターValvenergyを４機種発表していますが、このCopperhead DriveはMarshall系アンプをシミュレートしたものということです。

弾いてみると、まさにMarshall JCM800のような音が出ます。

Marshallアンプは、アンプシミュレーターのモデリング対象の定番ですが、ちょっと弾くだけでアンプシミュレーターの音とは桁違いに高品質であることがわかります。

GAINを12時以上に回してズンズンとMarshallサウンドを咆哮させることも出来るし、GAINを絞って歪むか歪まないかのsweet spotのおいしいところのクリーン/クランチサウンドを狙うこともできます。

BRIGHTスイッチを上に上げると歪みの音に高周波が加わります。

2. 十分なヘッドルーム

GAINを左いっぱいにして歪みを最小にした状態で、バイパス音とエフェクト音の音量が同じになるようにした状態と、VOLUMEつまみを右いっぱいに回した状態の音量差は以下の通りです。

歪みを最小の状態にしたままで約6dbの音量をブーストすることができます。

Mystic Edgeほどのブースト幅はありませんが、クリーンブースタ－としても使用が可能です。

むしろ、このペダルは、前段にブースターをかましてnutubeをscreamさせる使い方の方がいいかもしれません。

3. ゴールドの美しい筐体

筐体はゴールドのマット仕上げで、VoxのValvenergyシリーズの４機種の中で一番美しい筐体ではないかと思います。

弾いてて気分があがります。

4. 電池交換は簡単

Mystic EdgeやSilk Driveのところで書き忘れましたが、電池交換は簡単です。裏側の電池ポケットはドライバーなどの工具なしでアクセスできます。

後で書くように、Vox Valvenergyシリーズのペダルは電池寿命が大変短いので、これは大事なことです。

5. ゼロ・レイテンシー

エフェクター内を経由しない音と比べたレイテンシーの測定結果は以下の通りです。

アナログ機器ですので、もちろんゼロ・レイテンシーです。

アナログ機材って本当に素晴らしいですね。

悪い点

1. 電池の持ちが悪い

他のVox製nutube搭載ペダルと同様、アルカリ9V電池が３時間しかもちません。

メーカー公表値では２時間、私の実測値でも3時間40分でした。（他のVoxのnutuneペダルとの差は10分ですが、これは誤差の範囲だと思います。）

ACアダプターでの使用が現実的だと思います。

まとめ

Voxのnutube搭載エフェクターは、これで３機種目のレビューになります。

Voxはnutubeのペダルを４種類出していますが、このペダルがnutubeの一番おいしいところを出している機種かもしれません。

このペダルも一時はかなり入手困難な時期が続きました。

気になっている方は品切れになる前に入手しておくことをお勧めします。

Vox Copperhead Drive

posted with カエレバ

楽天市場

Yahooショッピング

イケベ楽器

イシバシ楽器

サウンドハウス