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【使用レビュー】VOX MINI3

2021年10月18日

電池駆動のアンプシミュレーター付きコンパクトアンプ、VOX MINI3を紹介します。

この記事はこんな人におすすめ!

  1. VOX MINIの特徴について知りたい
  2. VOX MINIのレイテンシーが心配
  3. VOX MINIの使用上の注意点が知りたい

この機種を導入しようかどうしようか迷っている方に参考になれば幸いです。

商品概要

  • メーカーVOX
  • 商品名:MINI3
  • マニュアル:n/a
  • 機能概要:3W アンプシミュレータ付ギターアンプ
  • レイテンシー(ダイレクト接続の音との差):ヘッドフォン端子使用時:約1ms
  • サイズ(幅x高さx奥行):262mm x 223mm x 174mm
  • 重量:3kg
  • 電源:単3電池6本または付属ACアダプターにより供給 (12V/センタープラス)
  • バッテリー寿命:約27時間20分(実測値)
  • 実勢販売価格:10,000円弱(2012年8月)
    後継機 MINI5 11,000円弱(2021年5月現在)
  • 購入時期:2012年8月

良い点

1. かっこいいデザイン

憧れのダイアモンドグリルデザインです。部屋に存在するだけで絵になります。

2. ミニアンプなのに本格的な音が出る

ミニアンプですが、おもちゃではなく、ちゃんとした音が出ます。

すっぴんのLINE出力に加えて10種類のアンプシミュレーターもついています。

私は真空管系のエフェクターや他のアンプシミュレーターを前段に使うことが多いので、もっぱら「LINE」の設定を使っています。

3. マイク入力(1/4’’フォーンプラグ)・AUX入力(ミニプラグ)がついている

AUXINがついているミニアンプは多いですが、マイク入力までついているミニアンプはあまりありません。

マイク入力はTRIMつまみで出力の調整ができ、DLY/REV SENDつまみでディレイ・リバーブのかかり方を調整することができます。

AUX入力についてはTRIMつまみはついていないので、AUXの接続元で音量を調節する必要があります。

MacやiPhoneの接続元側で音量を調整するのを忘れると、爆音が鳴り響くことになりますので要注意です。

4. 電池駆動

単3電池6本または付属のACアダプターで駆動します。

電池で稼働するのはストリートライブなどで便利です。

5. 低価格

この機能で1万円弱はお買い得です。

現在は後継機のMINI5が販売されているようですが、リズムマシーンが追加されて11,000弱で販売されています。

6. レイテンシー

デジタルアンプシミュレーターを搭載しているのでレイテンシーが気になるところですが、アンプを経由しない音とヘッドフォンからの出力の音を比べたレイテンシーの測定結果は以下の通りです。

- BTQ Clean

- Black 2x12

- Tweed 4x10

- AC15

- LINE

「BTQ Clean」、「Black 2x12」、「Tweed 4x10」、「AC15」と4種類計測してみましたが、どれもほぼ同じ結果でした。

「LINE」を選択しても同様の結果となりました。

計測結果:00:00:00.02 = 02 / (25 x 80) x 1000 = 約1ms
なかなか優秀な成績ではないかと思います。

悪い点

1. 搭載のエフェクターはいまいち(※個人の感想です)

「EFFECTS」つまみと「DELAY/REVERB」つまみがついています。

『EFFECTS」つまみではCOMP・CHORUS・FLANGER・TREMOROの4つからどれか一つが選べ、『DELAY/REVERB」つまみではANALOG・TAPE ECHO・SPRING・ROOMの4つからどれか一つが選べます。

正直言って音質はいまいちです。

VOXのStompLab IIGなどを前段につないだ方が格段に良い音が出ます。

まとめ

過去9年間にわたって自宅練習のメインアンプとして使ってきましたが、全く不満はありません。

VOX Pathfinderとどちらが良いか悩むところだと思いますが、マイク入力とアンプシミュレータを求めている人には、当機種は「買い」だと思います。

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