Stomp Effector

【使用レビュー】tc electronics Spark Mini Booster

2021年10月6日

小粒ながら+20dBの強力なブーストが可能なt.c. electronicsのSpark Miniを紹介します。

私の4ヶ月の個人的な使用経験に基づいて、ここがおすすめというポイントだけではなく、ちょっとね~というようなマイナスのポイントや、使用の際に注意すべきポイントもあわせて紹介します。

この機種を導入しようかどうしようか迷っている方に参考になれば幸いです。

商品概要

良い点

1. 小さいサイズと秀逸なデザイン

商品が届いての第一印象は「ちびっちゃくてかわいい!」でした。

写真の通り、通常のエフェクターの半分のサイズです。

本体デザインも秀逸です。

メーカーサイトによると、このデザインはビールのラベルをモチーフとしたそうですが、どちらかと言うとレトロなミント缶を連想します。

こんなお洒落なペダルを使うと、気持ちが上がります。

2. モーメンタリースイッチで広がる演奏の幅

メーカーが「PrimeTime」と名付けているモーメンタリースイッチが使えます。

これは、スイッチを1秒以上長押しすると、押している間だけブースターがONになるという機能で、現在のところ、ブースターペダルでこの機能を有しているのは(私が知る限りでは)このペダルだけです。

やってみると、演奏中に必要なフレーズだけ足でスイッチを押したままにしておくのは多少の練習が必要ですが、プレイの幅が広がることは間違いないです。

3. 低価格

他のブースターペダルに比べて価格が安いのも魅力的です。

それでいてクリアな音質や20dbのブースト幅など、機能に妥協はありません。

4. ゼロ・レイテンシー

レイテンシーの測定結果は以下の通りです。

アナログ回路ですので当然ですが、レイテンシーは測定できませんでした。

アナログ機材って本当に素晴らしいですね。

悪い点

1. 電池が本体筐体内に格納できない

サイズが小さいからしょうがないのですが、電池を電池スナップで繋ぐと以下の写真のような無残な状況になり、せっかくのお洒落なデザインが台無しになります。

まあ、ACアダプターを繋げばいいだけなのですが...

まとめ

Tube ScreamerやRATなどをブースターに使う機会も多くありますが、色をつけずに単純にブーストしたくなる時もあり、そのような時に当ペダルはうってつけです。

機会があれば、是非皆さんもこのすばらしいペダルを触ってみて下さい。

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